能登ひばの家
お風呂特集で「国産ひば」という素材についてなるべく早く語りたいと、思っていましたので、国産のひばについて、私の浅はかな知識ではございますが、ご紹介させていただきます。
これまで、たった1件ですが、能登半島のひばを使って家を建ててみました。
能登ひばを使った家 外観
能登ひばを使った家 リビンク
1階の床材、柱材、梁材、天井材、全て、能登ひばです。
材料の立方メートルあたりの単価は、地元の杉の2倍です。
それゆえ・・・ひば・・・の効能は素晴らしいものがあります。
この家のオーナー様がおっしゃるに・・・夕方、家に帰ってくると窓際で虫がいっぱい落ちている・・・蛾であったり、ちょうちょ・・・であったり、おまけに、ゴキブリはめったに見ない・・・
ひばと言う木は、シロアリや害虫に対して忌避効果のある木ということは聞いていましたが、な〜るほど・・・と、納得させられる住まい手の意見を聞くことが出来ました。
2005/10/20
今回の家作りにあたって・・・能登半島まで行ってまいりました。
当時は、デジタルカメラという物が存在していない時代でしたので、私のスナップ写真の右下を見ると、1999年6月となっています。(久保さん・・・緊急にスキャナ・・・取っていただいてありがとうございました。いつも・・・うるさい上司でごめんなさい・・・ 感謝しています・・・)
私が、「ひば」という材料で家づくりをしたい・・・と思ったのは、もう15年以上前でしょう・・・
当時は、青ひばの会・・・という団体があり、青森ひばで家を建てる・・・というコンセプトで、主に東京を中心した首都圏で会員様を募集され、実際、江東区の木場だったと思うのですが、東京へ出張の際に、青森ひばの家を使ったモデルハウスを拝見させていただきました。
当時、私も20台半ば・・・でしたので、いつか自分の家を建てるときは、青森ひばの家にしたいという憧れでいっぱいで・・・直ぐに私もその会に入会したいとお願いしましたが、「入会されるのは結構ですが、山口県で、建てられるか・・・運送できるか・・・? どうか・・・?は、わかりませんよ・・・」とのお返事でした。
その後・・・会報など、資料はいただきました。しかしながら・・・ 現実問題・・・ 国産のひば材で家づくりなど、無理なのかな・・・? と思っていました。
ところが、何年か時間は、経過して・・・・・
ある、お昼休みの食事中に、住宅建築という雑誌で、三澤先生による・・・ハナミズキの家(東京都内) にて、能登ひばを使用した事例を拝見させていただき、思わず・・・コレダ・・・!! と・・・感じてしまったのです。
石川県・能登半島の穴水町の能登ひばの伐採現場
私の素人・スナップ写真をスキャナで読み取りデータ化したものです。
木材を取り扱っていらっしゃる方には、一目瞭然でしょうが、スギやヒノキと違って、芯材も辺材も赤味、白太、の区別ができず、全体的に黄色であることが、ひば・・・という素材の丸太の段階での特徴です。
また、伐採直後の含水率は、40%〜50% とのことですが、実際は乾燥後の重量が、スギやヒノキより重いため、そのようなデータになっているのかな・・・? などと勝手な推測をしています。
現地では、アテ・・・と呼ばれ、乾燥後、相当、変形するため、建築用材としては取り扱い・・・厳重注意な素材なんだそうです。
その日は、能登地材加工協同組合の理事長様・・・O様、自ら私のような西日本の田舎者を、伐採現場まで連れて行っていただきました。
能登ひばは、江戸時代に能登半島中央より北部にて植林されたそうで、実際の伐採現場まで足を運ぶには、地元の方のご協力なしには不可能です。
そこで、O様から、一晩・・お教えいただきた能登ひばの魅力は、私の現在の家づくりポリシーの基本となっています。
ほんとうに素晴らしい機会をいただきました。また、この機会の船頭役に徹していただいた、大谷さん、心より感謝申し上げます。
明日より、能登半島で知りえた情報を再度・・・振り返ってみますね・・・
2005/10/21
石川県輪島市・・・「石川県健康の森」の中にある、森林科学館に行けば、能登ひばの全てがわかります。
耐久性の一覧表(某林業試験場からのデータ)
特筆すべき点はシロアリに対する被食害率です。
米ヒバ、能登ヒバ、は、均衡した数値ですが、ヒノキですら、2倍の被食害率・・・ これはさすがに・・・驚きました。ましてや、スギや、米ツガ・・・など・・・写真をご覧になっても・・・明らかですよね・・・
近年はインターネットの普及により、誰でも情報収集が可能な時代になりました。
私も、木とシロアリ・・・など、ずいぶん・・・夜な夜な・・・調べてみましたが、防蟻処理が施された素材以外では、米ヒバ、能登ヒバは、相当なすぐれモノ・・・なんです。
それ故・・・ヨハネハウスでは、その事実を知って以来・・・床下の木材は、全て、米ヒバ・・・で、徹底しています。だったら・・・「能登ヒバ・・・と言いながら・・・なんで・・・米ヒバなの・・・?」と、おっしゃる方もいらっしゃいますでしょう・・・
後は、1つは・・・コストの問題ですね・・・
また、もう1つは・・・製品の品質管理(木材の場合は乾燥技術・・・) ですね・・・
以上の2つの面から、ヨハネハウスでは、現在は、床下に使用する木材については、米ヒバを愛用させていただいております。
2005/10/22
それでは、能登ヒバという木の強度はどうでしょうか・・・?
ヤング係数 一覧
同じ寸法の木材を水平方向に使った場合、曲げ強度が大きいほど大きい荷重に耐えることができ、ヤング係数が大きいほどたわみにくいということです。
表からしても、スギ、ヒノキより強い木材だということがわかります。実際、この家では梁材まで能登ヒバを使用しています。
能登ひば事例写真
ちょっとオシャレな木の家・・・を建てる前には、プレカット工場にて、気(木)配り・・・という作業を行っています。
その際に、今回の能登ひばは、スギと比べて心材と、辺材の区別が赤味と白太のようにはっきりしていないため、梁材として使う場合の上下の判断をするのに苦労をしました。
それ故、建て上がりの雰囲気と、ひばの香りの風合いは抜群なものでした。
あれから6年経過しましたが、この家のデッキでは、週末パーティーが盛んに行われています。
時折ご招待いただくこともありますが、この家にたどり着く最後の曲がり角から、狭い路地にさしかかった瞬間に・・能登ひばの香りが・・・ やさしく・・・ 私たちを出迎えてくれるんです。
2005/10/23
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