無垢材について①
無垢の床材は、これから、12月〜3月にかけて床板どうしのスキマが一番大きくなる時期です。
というのも乾燥する時期ですし、木材も乾燥によって一番水分がなくなるためヤセてくる時期なんです。
つまり、湿度の高くなる時期は、木材自体が水分を吸い込んで膨らんでくるのです。 木の家は、ビニールで覆われた家よりも乾燥しやすいのです。
どうしてか・・・?
山で伐採されたスギの木は、含水率100%以上です。(含水率とは・・・その木に含まれている水の量です。)
つまり、水の比重と、木材の比重から計算してもおそらく乾燥した木材と、含水率100%の木材とでは、倍近い重さになります。
そのような含水率100%の丸太が1年〜2年後・・・20%前後になり、皆様の生活が始まります。 つまり、80%も軽く、乾燥した木材に変わったわけですから、家の中の湿気はどんどん吸収するのです。
床や、天井、構造材として見える柱材、梁材、など、み〜んなが、せっせと、家の中の水分を吸ってくれているのです。
だから、無垢材に囲まれた家は、これからの時期、乾燥するのです。
乾燥すれば、当然、木はヤセますので、木と木の間にスキマは出来ます。
(大きいところでは3mm前後、OMソーラーのように床暖房する場合は、もっと・・・!!)
無垢材の床は好きなんだけど、このスキマが気になったり、掃除が大変と、お思いになるのでしたら柔らかい木材より、硬い木材をお勧めします。
柔らかい木材は、針葉樹・・・(ほとんど国産材・・・)
(1)スギ
(2)能登ひば
(3)ヒノキ
(4)例外的にパイン材(外材・・・)
硬い木材は、広葉樹・・・(ほとんど外材・・・)
順序はわからないのですが、サクラ、カバザクラ、メープル、チーク、カリン、バンブー(竹)
ただし、より・・・柔らかい木のほうが足ざわりも良く快適です。
ただし、傷や変形に対しては、覚悟が必要です。多少変形するのも無垢の木ならではの特徴です。
しかし、そのような変形も、家自体の強度や、基本的な性能には、まったく問題ありませんので、ご安心ください。
それが、許されないのなら、ウレタン塗装で固められた複合フローリングを選択するしかないでしょう。
2005/11/27
ヨハネハウスの近くの山の木で建てる家を、ごらんいただき、「梁にひびが入っているけど、あれって、構造上大丈夫なの〜?」というお言葉をよく耳にします。
柱や、梁などの構造材の割れについて、よく質問いただくことなんです。
結論から申しますと、割れを想定して部材の寸法を決めていますので、問題はありません。
ただし、貫通割… という、梁材を水平方向に真っ二つに割れていれば、それは、確かに問題です。
梁材など、構造的に主要な材料(横架材)は、直径、30センチ以上の、大きなな原木(丸太)からでないと、入手困難なのです。
1本の丸太から、1本の梁としての材料が取れる場合、必ず、丸太の芯があります。このような木材を芯持ち材といいます。
まれに、直径40センチ前後の丸太からは、梁材として使える材料が、2本取れる場合があります。
このような木材は、丸太の中心部を二等分するため、芯の部分は分割されます。このような木材は芯去り材といわれています。
(1)1本の丸太で、梁材が、一本しか取れない場合、芯持ち材
(2)1本の丸太で、梁材が、二本取れた場合は、芯去り材
木材の特徴として、
(1)の場合、芯のある木は必ず、どこかが大きく割れます。
(2)の場合、芯のない木は、比較的割れが発生しないか、もし、発生したとしても、小さな割れです。
コスト(金額)からしても、
(1)の場合、芯のある木は比較的小さな丸太=樹齢年数が少ない丸太
(2)の場合、芯のない木は比較的大きな丸太=樹齢年数が長く、品質管理が行き通った丸太です。
つまり、(1)のほうが、比較的安価に入手でき、(2)のほうが、高価になってしまいます。
広島モデルハウスの玄関からの光景
正面の梁材に横方向のひび割れがありますが、もちろん、絶対に大きくひび割れない素材も選択可能です。
その、詳しい説明について、さらに、ご興味のある方は、ヨハネハウスの広島モデルに行きましょう。
2005/12/02
山口県森林組合連合会 徳山の原木市場で、セリの前日に、丸太の選定を行っている風景
木材の割れることは、仕方がないこと・・・思われますが、当然、割れを少なくする乾燥技術は、日本にはあります。
ただ、そのような技術を駆使してまで、乾燥だけにこだわった木を使うことが本当に良いのでしょうか?
日本で乾燥技術の一番進歩しているところは、私の知る限り、北海道です。
北海道は国の助成金が、たいへん集まりやすい、場所であるが故、また、広大な森林面積を保有しているという現状もあって、木材の乾燥技術は、すばらしいモノがあります。
現実、関東の地場木材と密接な、パワービルダー様や、大手ハウスメーカー様の木質系の会社様は、北海道のトドマツ、カラマツ、を使った家作りを、されていらっしゃいます。
ただ、このことは、本州に於ける家作りにおいては、たいへんな問題を感じておりますので、私どもでは採用できません。
もっとも、運送手段・ルートもありませんので、北海道の、トドマツ、カラマツを使用する家作りは、西日本では、かえってコストアップになるでしょう。
ただし、大手ハウスメーカー様は、別ですけど・・・やはり、国産材で家を建てるなら、地元の木を、使うのが一番です。
ヨハネハウスでは、地元、岩国市の錦川流域の川上・・・錦町あたりの杉材を使った家作りをしています。「な〜んなの・・・ それなら、広島で建てるときは、大田川の上流の杉材を使えよ・・・!!」と、おっしゃる方もいらっしゃいますでしょうが、その通りでございます。
広島で家を建てるのに・・・どうして、岩国の上流の錦川なのか・・・?
まず、お答えできることは、ヨハネハウスの専属プレカット工場が、錦川流域の木を運ぶのに一番近い場所にあることが、一番です。
広島県北部から運んでくることにより、高速料金、ガソリン代、運送会社への費用が重なってきます。
つまり、近くで流通したほうが、物理的コストがエコノミーになるということです。 次に、これまで、何度もお付き合いさせていただいている森林組合様と、製材所様ですので、私たちがほしい素材について、精通されておられます・・・
建築用として使われる、梁材、柱材、などの、部材的な特長によって、原木丸太の選定は、変わるのです。
ヨハネハウスとしては、ちょっとオシャレな木の家を目指していますが、実は、ぶちオシャレな家を目指さないと、ちょっとオシャレな木の家は、不可能なんです。 ヨハネハウスでは、構造材を、プレカット加工、開始前に、「その家の、どの部分に、どの木を、レイアウトしようか・・・?」
という、作業を、専属のプレカット工場で必ず、行います。
これまでの大工さんや、専門家は、この作業を、「番付」と、呼んでいます。
私ども、ヨハネハウスでは、この作業を、「木配り・・・ 」と、呼んでいます。
「木」を配る際には、細心な、「気」を配らなければならないという、ヨハネハウスオリジナルな、造語なのです。
そのような作業に精通していて、なおかつ・・・綺麗な素材をそろえてくれるのも、これまで、何年もの、錦川流域での家作りの実績があるからなんです。。。
しかしながら、広島市内でも、国産材(杉材・・・)の家・・・のパブリシティも拝見させていただきますがじつは、そのかたがたの木材の調達方法・・・コストを伺っただけで、唖然・・!!! と、するような、お話もあり、かなり、複雑な思いを感じている・・・ 今日この頃です。 それと、本日も、私のアバターをご覧になられ、「藤本は、ジャイアンツファンではないか・・・?」
との誤解をいただいたそうですが、私は、誠心誠意、カープファンでございます。
広島市民球場へ行った翌朝の、本社朝礼では、声が出せません。
広島市民球場への訪問の際は、かならず、ライトスタンドのスクワット隊員です。
アバターの作成者は、普段の私のありのままの姿を、作成されたかったようですが、yahoo の、アバターで、わが最愛の、広島カープのユニフォームが、探しきれなかったという、 言い訳をしております。
ですから、似たようなユニフォームと、メガホンの色を選んだ・・・ そうです。あしからず、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
2005/12/03
北海道の市場
昨日の続きなのですが、とりあえず、北海道の現状につきまして、数年前より勉強させていただいております。
北海道は、とにかく、シャレにならないくらい広いんです。
本日の写真の市場は、おそらく、札幌から、夕張に行く途中だったと思います。
比較的、札幌から車で1時間以内でした。でも、市場の中は歩いての移動は不可能です。
当然・・・車での移動です。
ゴロゴロある丸太は、ほとんど、トドマツ…だそうで、行き着く先は、割りハシか、ツマヨウジ…
なら、幸せもの… チップで終わってしまうものがほとんどだそうです。
その辺り…本音は、、、私ども、一限のお客には、言ってもらえませんでした。
でも、原木市場も、ただ、広い広い・・・の、一言で、しかも原木丸太は、北海道の・・・しかし・・・国産材マツの丸太の山々なのです。
北海道のマツにも、数種類あるようで、
トドマツ / 北欧のホワイトウッドと、見た目は変わらない素材です。
カラマツ / 信州のカラマツと、見た目は変わらない素材です。
エゾマツ / エゾトド・・・とも伺いましたが、見た目が良く、エゾヒノキとも、呼ばれているそうです。
基本的に、北海道では、スギや、ヒノキという文化は無いようです。以上は、北海道の木材の、私的な知識の、本日の報告でした。
2005/12/04
先日、九州南部で、国産材のスギ材をメインに、ある工法でを売り込みに来られた会社様がありました。
弊社が、国産材を使用しているとの情報で来られたのか、良くわかりませんが・・・
その会社様のお話も、たいへん、同感できるお話でしたし、一応、眼中においておかねば・・・と、思っていました。
しかし、途中より、九州でスギ材などの丸太が入手困難だったら、中国地方まで買いに来ているんですよ
との、お話を伺い・・・唖然・・・!!!
なんと・・・九州から、中国地方まで、丸太を調達しにきて、九州で製材・加工・・・
おまけに、上棟のときに、わざわざ、九州から、中国地方まで製品として運ばれている・・・現実・・・
トヨタと、レクサス・・・みたいな、逆輸入。。。
車なら、レクサスのブランドが欲しいかも・・・ですが、家の、構造材の、スギ材にもブランドが欲しいものです・・・
九州のブランドのスギ材も、実は、中国地方から送り返されている現状・・・
逆に言えば、私たち錦川流域のスギ材は、九州のブランドがつくほど、綺麗な木を使っているのです。
別の意味で、自信がわいてきますよね!!!
もちろん、ヨハネハウスの素材については、いつも、誇りに思っています。
儲からない相手でも、誠心誠意、対応いただいている今井さん・・・
ただただ、感謝です!!!ありがとうございます。
2005/12/05
来年の4月岩国市と合併する予定の玖珂郡錦町のスギ材の伐採現場
このあと、山口県森林組合連合会の市場へ搬送され、毎月行われるセリ・・で落札された製材所へ搬送され、製材作業が行われます。
ヨハネハウスの「ちょっとオシャレな木の家」では、主に、12センチ*27センチの梁材が主流ですが、補足材として、12センチ*18センチ12センチ*12センチ・・・などと、使用する材料の寸法を、あらかじめ決めています。
また、その寸法に見合う、スギ材の数をあらかじめ予測して、製材をお願いしています。 丸太から、指定された寸法に製材された、スギ材には、その直後に、干割れ防止剤を全面に塗布します。
この、干割れ防止剤は製材されたばかりの木材表面からの急激な水分蒸発を抑え、干割れを防止します。
つまり、製材後、長期間、太陽の下で自然乾燥する際に木材の変色や、退職を防ぐ役割をしています。
最初の状態の写真
干割れ防止剤を塗った直後の写真
そのように、製材された材料は、約3ヶ月間、風雨にさらされ、天気の良い日は、直射日光にさらされ、徐々に乾燥してゆきます。
その後、せめて、雨にさらされないための屋根があり、しかも、風はきちんと通る場所で、更に、3ヶ月間、乾燥してゆきます。
つまり、合計で6ヶ月以上、天然乾燥した素材が、「ちょっとオシャレな木の家」のスギ材バージョンとして、上棟されているのです。
2005/12/06
屋内で乾燥中の状況(製材工場の写真)
な〜んだか、イメージの暗い写真で・・・申し訳ありません。。。
前回の説明の補足ですが、約8ヶ月間、自然乾燥されたスギの構造材は、これまでの経験上、上棟前に梁材、桁材、小屋組み材などに、加工され、上棟の現場に搬入されます。
この時点での含水率は、25%前後です。
もしも、乾燥状況が、30%を超えるような状態であったら、6ヶ月以上の自然乾燥後の素材であれば、低温乾燥庫(60度前後)にて、約1週間乾燥作業をおこなうと、変色や、目だった割れもなく、同様の素材ができます。
その後、プレカット工場にて、最終仕上げ寸法に削られ、「木(気)配り」という作業に移ります。
本日も、新春早々上棟予定のお客様の家の、「木(気)配り」後の状態を、プレカット工場へ拝見させていただきに行きましたが、まだ、社内では、「番付」と、呼ばれているようで、ちょっと、残念でしたがヨハネハウスの中では、「木(気)配り」という造語を徹底しましょう。
また、上棟後のスギ材の含水率が、25%前後であれば、お引渡し時点では、20%弱まで下がります。
ただし、表面含水率しか計測できませんが、芯持ち材であれば、片面の中央部に割れが発生している可能性はあります。
もちろん、割れが、許されないのであれば、芯去り材を使用するか・・・? 集成材を使用するか・・・?
という選択肢もございます。
2005/12/09
悪い木
良い木、悪い木・・・その1
原木の市場でスギの構造材を購入する際の、注意点ですが、丸太の木肌面の節による欠点は、腐ってゆき、製品としても「腐れ」と呼ばれる、木製品としては最大の欠点となってしまします。
本日の写真のように、直径30センチ前後の、スギの丸太なのですが、このように、堂々と、丸太表面に、「腐れ」が発生する要因がある、丸太も堂々と市場へ、運ばれてくるのですね・・・・
ちょっと、びっくりですが、その材料を、構造用として使うのか? その他の材料として使うのかは?
購入するため、落札された製材業者様の製品ポリシーによります。
2005/12/10
良い木
良い木、悪い木・・・その2
本日の写真は、良い木の、典型的な状態です。
もちろん、地元、錦川流域のスギ材で桁材に使うべく、セリの市場で製材所の責任者の方に・・・
「欲しい・・・!!」 と、お願いした材料です。
スギ丸太の小口の芯のあたりが、やわらかい色の薄茶色をしています。
このような、スギの材料は、製材後、梁や桁の材料として選別するに当たり、サーモンピンクの素材として、上棟後、大活躍します!!
そのような素材を、家作りの1棟・・・1棟に、反映させていただくために、木(気)配り という、作業がたいへん重要なのです。
2005/12/11
山口県森林組合連合会のセリの日の前日の市場の状況
このような、近くの山で伐採された、スギや、ヒノキの木が、フォークリフトによって山積みされる現場を拝見させていただくと、
「もう少し・・・大事に扱ってよ・・・」と、思ってしまいますが、フォークリフトの運転手様は、その木が、どのような形で家作りに反映してゆくのか、ご存じないでしょう。
まあ、それは、それで、仕方が無いことですが、きちんとした流通ルートの、根本を知ることも、木の家作りをお勧めさせていただく立場としては、大切なことなんです。
2005/12/16
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