OMソーラーをより詳しく② 気象編
昨日までのOMソーラーシステムのご説明により…
「へ〜っ…そうなんじゃ… OMって結構、単純でおもしろいシステムなんじゃ… ?
ちょっと高いくらいしか欠点が見つからんちゃね…でも、ちょっと気になるのが、お陽さまに頼っちょるわけじゃろう…
暖房のほしい冬なんか、雪が降ってばかりじゃったら、やっぱり、光熱費はかかるじゃろう…
わしの住んどるところは、広島っちゅうても佐伯ちゅうところで、冬…ぶち…さぶいんじゃいのう…
冬は、はあ、道路が凍るんじゃけえ、それでもOMは、効くんかいのう…? 」
な〜んて、広島弁の立野ねえさんのお父さんの声が聞こえてきそうですね。
そうですね、確かに皆様が家を建てる場所はそれぞれ違いますし、場所によっては、太陽熱利用が本当に有効かどうか?
一概には言えませんよね。
当然私も最初はそう思いました。
ところが、OMソーラーシステムの場合は
その地域の工務店が建築場所を確認すると、事前に、その場所での家の設計仕様により建築前に性能予測ができるのです。
まず、第一に、その家の建築場所の一番近く、または一番環境が類似しているアメダス地点の気象データから、その場所の気象の特性を知ることができます。
アメダス地点といっても、全国で842箇所あり、私共のテリトリーでも本日の地図のように、14箇所もある地域のアメダスの気象データを元に性能予測をするのです。
じゃあ、アメダス地点って何…ということになりますが、
簡単に言えば、気象庁が常時、全国で気象観測を行っている場所(地点)のことです。
OMの気象データは、1986年〜2000年、15年間のアメダスデータから「気温」「降水量」「日射量」「風向・風速」について、まとめ上げた気象データです。
本日は私どもの本社のある岩国市を中心に、どの程度のアメダス地点があるのでしょう…?
岩国市を中心としたアメダス地点
その地点ごとの内容につきまして、また、そのデータを家作りにどのように利用しているかは、明日から詳細にお伝えしますね…
2005/11/28
本日は、広島市のOM気象データについて、ご説明させていただきます。
広島市のOM気象データ
上、半分の12個の円形グラフは、風配図… といって、広島市におけるアメダス気象観測のデータです。
円形の真上が、真北と思ってください。
緑の斜線に囲まれた部分が、その時期の風向(風上)の方向と頻度を示しています。
真ん中に近い青い線に囲まれた部分は、風速といって風の強さを示しています。
このグラフを見て広島市という場所は、北北東から南南西に風が通る地形で、そのことを知った上で夏、冬の風向きを考えて設計するかが、いかに快適な環境を作ることができるか… ということを決定しますよね…
また、下、半分のグラフのうち、赤い棒グラフは、その月の日射量を示しています。
つまり、いかに、お陽さまが顔を出しているか… という目安です。
また、青い棒グラフは、その月の降水量を示しています。
いかに、その月に雨や雪が降ったか… という目安です。
広島市の場合、12月〜3月までは日射量が多い(晴れた日が多い…)かつ、降水量が少ない(雨の日が少ない…)ということが、わかります。
太陽熱利用をするとOMソーラーのシステムが、いかに有効的であるか…ということが気象データによってわかります。
また、隣の気象データでも、山や谷… 川の流れている方向によって風配図はまったく変わってきます。
しかしながら、私たちの建てる家の周りの環境って、自分たちでは変えることはできません。
家作りの基本は、環境適応… ということが、第一条件なのです。
家作りだけじゃあありまそのような制約条件の下で、生活環境を考えましょう。
2005/11/29
OMソーラーの家は太陽とニラメッコしながら計画します。
当然、これからの時期が一番OMソーラーの家に住まれる方にとって、ニヤニヤしたくなる時期なのです。
今年の春先でしょうか・・・
あるお客様から「気に入った土地があるので、見えて欲しい・・・」とのご要望をいただきました。
お客様のご希望は、当然OMソーラーハウス・・・その土地を拝見させていただいて、向かって南東側に高い山があることを懸念した私は「せっかくのOMソーラーハウスなので、あの山から、朝、何時頃、お陽さまが出てくるか予想してみましょう。」
すると、お客様は「そんなことができるのですか・・・?」
「大きくは外れないと思いますが、予想は可能ですよ・・・」とお答えさせていただきました。
現地にて測量機器を用いて、逆算実測で冬至の日(12月22日)の現地での日の出位置を予想してみました。
日の出位置の予想結果
その結果、現地において、朝9時すぎに太陽が山の中から顔を出してくることを予想しました。
お客様は私の予想を元に購入の意思を示されましたが、あいにく台風による水害が原因で、現在の土地は、最終的には購入しないことになりました。
本日のところ現地は、未だ当時のままでしたので、実測精度が高いことが分かります。
では、実際の12月22日現地はどうなっていたことでしょうか・・・?
これは、明日以降のお楽しみ・・・ということで・・・
2005/12/24
「ちょっと待って・・・朝は分かったけど、日中や、何時ごろ陽が沈むのかも調べたの・・・?」 って意見が聞こえてきます。「ハイ・・・もちろんです!!」というのが、本日の写真です。
日没位置の予想結果
日中は山の尾根なりにその上を通過し、南西方向の谷間に、午後5時前に沈むのでは・・・? という予想をしました。
つまり、この敷地は南側に山があるにもかかわらず、朝9時過ぎには、お陽さまがお目見えになり、夕方5時前までしっかりと我が家を見守ってくれる、OMソーラーシステムにとっても、「ちっと、なかなかな、土地」(ちっと なかなかな とっち)(かなり・・・苦しい・・・)であるということを予測しました。
予想実測の結果発表は、いよいよ・・・明日!!
2005/12/25
朝9時の太陽の位置
朝10時の太陽の位置
朝9時の太陽の位置を写真撮影しました。
が〜ん・・・ な、なんと、水平方向の角度はほぼ、正確でしたが、
東西方向は、10時の位置くらいにあるではありませんか・・・
これはえらいこっちゃ・・・と、大慌てで、日照計画研究会のデータブックを調べたら9時の 真南(まみなみ)に対する角度は、-45.17度、10時の角度は、-33.09度、その差は12.08度
もはや、「いったい、なにやってんねん!!!」状態・・・左右・・・いやいや、東西、方向に、12度もちゃうやねん・・・!!!
これはおかしい・・・おかしい・・・と「当時」調べた *真北(しんぼく)測定の図面を探し出したら、これまた、が・がが〜ん・・・
な、な、なんと、磁北(じほく)に対して、真北(しんぼく)が西方向に約6度、傾いていました。
真北(しんぼく)というものは、山口県岩国市では、磁北(じほく)に対して、東方向に約6度、傾くものなのです。
そこで、測量した本人に聞いてみると、「すみません・・・プラスとマイナスを間違えました。」だそうです。
つまり6度プラス6度・・・12度、現地から南を向いた場合、予測点より12度、西側(写真に向かって右側)に太陽の位置が出るという修正が必要になってしまいました。
つまり、「ぴったしかんかん!!!」だったはずなのですが・・・
今回は「陽の出予想」ということで、建物本質の問題ではないし、実際、購入はキャンセルされたため、直接的な影響はありませんので事無きをえました。
「ふう〜」まあ、同じ失敗は二度としないでしょう。測量した人の後姿を見れば、誰か・・・? ばればれ・・・ですね。
もっとも、土地を購入する前に「冬至」の太陽の位置まで実測する人もいないでしょう。
ちなみに、ピッタシな測量が可能ということが分かりましたので、実は、一昨日のデータを*姉歯ろうかとも思いましたが、いやいや、それはしてはいけない・・・と、正直に報告させていただきました。誰かさんのおかげで、久々、ブログ作成に時間がかかりました。
*真北(しんぼく)方位磁石によって観測される北(磁北)と日影の影響を観測するための北(真北)とはかなりの差があります。日本国内では、磁北に対して真北は5度〜10度、東側に偏ります。ちなみに、札幌市で8度40分、東京で6度20分、広島市で6度20分、岩国市で6度10分 鹿児島市で5度30分、沖縄で3度28分 国土交通省国土地理院調査による(1970年)
*姉歯る(あねはる)データ等を、偽造する。改竄(かいざん)する。ズラす。(頭のこと?)社会を変える。しくみを変える 。但し、藤本語(2005年)
2005/12/26
本日は、陽の入りの撮影状況です。
午後3時の太陽の位置
午後4時の太陽の位置
この日(12月22日)は、一日中、小雪模様でたいへん・・・さぶい・・・一日でした。
しかしながら、おかげさまで、時折、雪雲のむこうから、微笑をあたえてくれる「お陽さま」を撮影しやすい環境でした。
昨日同様・・・ものの見事に1時間分、西側に平行移動しています。
やはり、実測の考え方は正しかった・・・という結果には、われながら大満足でした。
ただ、実測作業過程において、プラス、マイナスを間違えた・・・というミス・・・という残念な体験でした。
ところで、昨日の最後の段落「土地を購入する前に「冬至」の太陽の位置まで実測する人もいないでしょう。」に関しまして、昨年まで「冬至」前後になると、あちこちの土地を見て廻っていました。
といいますのも「土地を探して欲しいと」おっしゃるお客様のために、普段より、あちこち、候補地を探していますが、土地を見る際に「まず、冬の日当たりはどうだろう・・・?」 と考えています。
つまり「冬至」前後のころに土地を見るのが一番大切だと思っていました。
そのため、今の時期は、土地を見るためウロチョロしています。
しかし今後は、今の時期にあわてて土地を見て廻る必要もなくなったということです。
2005/12/27
先日までの「お陽さま実測」を今後のお客様と打ち合わせできるよう、社内で、先日のデータを西側に12度ほど平行移動してみました。
日の出編(平行移動後)
すると、やはり、「ピッタシカンカン・・・!!!」
国土交通省国土地理院調査のデータの素晴らしさに、ただ、ただ、感動させていただきました。
これまで、実際に「お陽さま実測」をご経験された方はいらっしゃいますか・・・?今年も、後、わずかとなりました。来年も同じような、「お陽さま実測」にもトライして、結果検証してみたいと思います。
2005/12/30
2005年も終わりですね・・・・最後に「日の入偏」のデータ・・・ヅラシ・・・で、終わりになりました。
日の入編(平行移動後)
今年一年間 ありがとうございました。
来年もご指導のほどよろしくお願いいたします。
2005/12/31
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