「地元の木を使った家づくり」「お互いさまですから」という会話をよく耳にします。家創りは地場産業です。地元の皆様から仕事をいただいているわけですから、地元産業、環境に貢献することが私の使命でございます。 木造住宅を建設するに当たり、私は地元の木を使います。木を伐採すると言うことは一見、環境破壊にも思えますが、それは熱帯雨林による商業伐採の事例です。例えば、ラワンとはタガログ語で「森」という意味ですが持続性を考慮していない商業伐採がこの緑の「森」を奪ってしまいました。日本の森林の現状において木を伐採し建築用材として使用することが山の環境を守ることに必要不可欠なのです。計画的な伐採は自然の循環機能に貢献しますし、二酸化炭素の削減にもつながるからです。杉・檜などは植栽後30年〜40年が木の持つ二酸化炭素の固定能力が高くなり、成長が鈍ると二酸化炭素の吸排出のバランスが悪化します。つまり地元林業の活性化、山の環境保護を考慮すると、地元の木を使うことは大切なのです。 木材を建築用材として乾燥するには1年間かかるため、1年後の需給のバランスを考えた調達計画、住宅設計の標準化などを実現するまでには時間と労力がかかりますが、今では私たちの家づくりの構造材のうち、80%は地元の木材で構成されるまでになりました。 地元の方から家創りのご要望いただいているわけですから、地元産業・環境にお返しをさせていただくことが私の仕事の指針でございます。このことがまさに、「お互いさまですから」ということです。
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