パッシブの3要素② 蓄熱編
蓄熱です・・・
ハンドリングボックス
太陽熱で暖められた空気は
「ハンドリングボックス」
という「OMソーラーハウス」の心臓部により、 夏は排気、冬は取り込みと切り替えられます。
→
が、空気の流れです。
冬の太陽熱を、床下に送るための流れを示しています。
右上の
→
は、屋根で集熱された70度近い空気が「ハンドリングボックス」に入ってきます。
真ん中の
「ファン」
の部分が、いわゆる換気扇の役割をしています。
「ファン」が回っていれば、屋外の空気を家の中に入れている・・・ ということなのです。
左下の
→
から家の中にある丸い筒
「OM立下りダクト」
を通して、床下に暖かい空気を送り込みます。
夏は、逆に一番左端の丸い筒から、屋外に熱い空気を出してくれます。
冬と夏の交通整理をしてくれる部分を
「ダンパー」
と呼んでいます。
この「ハンドリングボックス」と呼ばれるブリキの箱の中には、「ファン」という大きな換気扇と「ダンパー」と呼ばれる、夏と冬の切り替えをする弁を動かすための、モーターが入っているという・・・ かんたんな仕組みなのです。
ですから、「ハンドリングボックス」が故障したとしても、ブリキの箱自体は大きいのですが、「ファン」と「ダンパー」を動かす「モーター」を取り替えるという作業で終わってしまうのです。
「ソーラーハウス」といえば、大変高度なハイテク技術に思われますが取り扱ってみると
結構ローテクな自然環境を利用した合理的なシステム
なのです。
2007/02/05
ハンドリングボックスを通過した空気の動き
「ハンドリングボックス」から、「立下りダクト」を経過して、床下に暖かい空気が移動します。
丸い筒の一番下側から床下に暖かい空気が、あらゆる方向に散らばってゆきます。
その暖かい空気は、コンクリートと言う熱容量の大きな素材へ吸収されます。
そのため、冬場でも天気の良い日は、暖かい空気がどんどん、床下のコンクリートに蓄熱されてゆきます。
このコンクリートは
ベタ基礎という基礎の構造体ソノモノ・・・ を兼用しています
ので、一般の住宅となんら変わらない建築技術なのです。
コンクリートと言う建築素材は、基本的には、砂と砂利とセメントを水で混ぜ合わせた自然素材なのです。
おまけに、
熱容量が大きいという意味は、温まりやすく、さめにくい・・・
ということです。
同じ建築素材でも鉄は『温まりやすく、さめやすい・・・』という全く異なった素材です。
木材は、温まりにくくさめにくい・・・ ( 樹種により相当な差はありますが・・・ )という、断熱材には適した素材です。
いったい、何が言いたいのか・・・???
蓄熱の手段として、建物の基礎構造であるコンクリートを蓄熱の手段として利用すると言うことは「OMソーラーハウス」の合理な考え方
なのです。
余談ですが、もっと熱容量の高い素材は「石」です。
「石焼きいも」を想像されれば、おわかりいただけると思います。
熱容量と言う考え方について、コンクリートである場合と石である場合と、利点、欠点は、家づくりすべてにかかわってきます。
みなさまの家を設計される方にきちんと質問されることを、お勧めします。
2007/02/06
床下空気層を通過した空気の動き
「立下りダクト」
から、床下のコンクリートに到達した空気は約25度前後です。
その空気が床下のコンクリートを暖めながら、同時に床のフローリングを暖めながら
「OM吹出し口」
から、室内に取り込まれます。
ちょうどこの「OM吹出し口」の部分の温度が18度くらいです。
決して、温風が出てくると言うイメージではありません。
ほんのり暖かいというか、寒くない程度なのですが、太陽からいただいた請求書の来ないエネルギーですから、気持ち的にも心地よい快適性が得られます。
この暖かい空気は、上昇気流に乗って2階へ向かいます。
吹抜けや階段室を利用して、空気の流れを設計することが必要になります。
2007/02/09
12月に撮影した「OMソーラーハウス」の晴れた日のお昼前のリビング吹抜け部分
キッチンの隣の障子まで、陽が差し込んでいるのがわかります。
太陽の向きと角度をちゃんと知っていれば、おのずと夏は直射日光をさえぎり、冬は太陽を燦々と取り込む家づくりが可能なのです。
「こんなに暖かそうだったら、OMなんていらないんじゃあないの〜 ?」
と思っていたのは私だけでしょうか・・・?そうなんです。
天気の良い日は、OMなしでも十分なのです。
この考え方は「ダイレクトゲイン」と呼ばれます。
direct 直接 gain 手に入れる
太陽の熱を直接獲得する・・・ という意味です。
しかし、夕方陽が暮れると「OMソーラーハウス」とそうでない家の場合てきめん差が出ます。
「OMソーラーハウス」の場合、陽が暮れた後も、じわ〜っ と暖かい室内環境が維持されます。
OMでない家の場合、陽が暮れるとむちゃくちゃ寒くなります。
このとき蓄熱効果の素晴らしさを、しみじみと実感できるのです。
2007/02/09
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